不安症(社交不安症とパニック症)のカウンセリング

社交不安症とパニック症のネットカウンセリング

運転が苦手なパニック症の方へ 運転が大嫌いなカウンセラーがエクスポージャーにチャレンジ

f:id:goscafe:20180922234119j:plain

 

臨床心理士の藤井です。私は運転が苦手です。運転する車は基本軽自動車。

乗用車はあんまり運転しません。怖いので。

ちなみに運転が嫌いなパニック症の方、パニック発作持ちの方も

おられると思います。特に高速道路なんて・・・。

そういう方の場合は、あえて運転する、高速道路に乗る・・という

エクスポージャー(曝露)をすることでパニック発作に振り回されていた生活が

改善されます。

 

っていつも私はこういうことを話しているのですが、「お前はどうなんだ!!」ということで今回私自身がエクスポージャーにチャレンジすることにしました。その実況を

レポしたいと思います。

 

最初に話しましたが、私は運転が苦手。高速道路は10年くらい運転してません。

自宅から高速道路を使用して1時間くらいの精神科の病院に用事がありまして。

今回のエクスポージャーの手続きをまとめるとこんな感じ。

 

①不安や緊張が起きる場面を設定する→高速道路

②あえてそこにチャレンジ。チャレンジ中は安全行動を控える

③チャレンジ中は注意トレーニングを行う。

④振り返り

 

だいたい、パニック症の認知行動療法でもこのようなことを行います。

ちなみにはしった高速道路はこのような感じ。実際とは違います。

www.youtube.com

 

①不安な場面を設定する

何度も言いますが、10年ぶりに高速道路にチャレンジなわけです。

ちなみに私が高速道路に乗ったのは・・・今まで生きてきてだいたい

3回程度。1回は教習所で。2回目は十年前に家族で京都旅行に

行ったとき。3回目が今回です。免許を取って約20年・・・

こんなもんです。

動画にも出てますが、高速道路の標識は緑。普通・・緑は人間を安心させる

色だと思うのですが・・私には地獄の色に見えました(笑)

 

②あえて不安な場面にチャレンジする 安全行動はしない。

で、高速道路にチャレンジです。安全行動はしません。

安全行動というのは「不安な場面にやってしまう不安を紛らわす行動」の

ことです。この安全行動がパニック発作を慢性化させている最大の敵です。

この安全行動をやっている限り改善は難しい。では・・私の安全行動はこうです。

f:id:goscafe:20180924162702p:plain

 

 

これらの安全行動はすぐに根絶できません。何度もブレーキ踏んでしまうし、

周りの風景なんてすぐに見れない。余裕ないですもん。ただこういう安全行動

やってしまうのだと把握できたことが自分なりに大きかったです。

運転に慣れてきたら①から④の安全行動は意識して減らすようにしました。

③注意トレーニングを行う

次は注意トレーニングです。パニック症の方々によくある特徴として

自分自身に注意が向きすぎる傾向があるのです。身体の身体変化、それも些細な

変化に注意が向いて「発作の前触れかも!」と慌ててしまうのです。結果的に

そういうサインが起きる場面も避けるようになる。そして気が付いたら家の中に

こもりきり・・・。

 

このように注意が過剰に自分に向きすぎる傾向を改善するのが

注意トレーニングです。これ、難しく聞こえますが、自分の身体にばかり

注意を向けずに周りの風景や音楽にも目を向けましょう、注意を向けましょう・・

ということです。

 

運転中・・私は必死でした。注意なんて外に向けれない、もうドキドキ。

背中は冷汗でびっしょり。手汗もひどい。怖くて足に力は入らなくなる・・・

など自分の身体ばかりに注意が向きます。

で、ここで注意トレーニングを思い出したのです。恐る恐る風景に注意を向けたり、

追い越し車をみたり。そうするとあれだけ強かった不安や緊張が少しずつですけども

気にならなくなってきました。

 

④振り返り

1時間の高速道路チャレンジ作戦は終了。ほっと一息です。

今回の作戦の結果・・・当たり前ですが事故も起きなかったし、心配していたことも

起きませんでした。最初は頻繁に起こしていた安全行動もそれを減らすことができました。安全行動をしちゃうとその時は安心だけど、かえって恐怖や不安、緊張は強まるのも実感。注意トレーニングを続けることで、次第に平常心に戻ることもできた。

 

実際のエクスポージャーもこんな風な流れで進みます。

もちろん、細かい部分は違いますけど、

「苦手な場面にチャレンジ→安全行動は控える→振り返り」

という大きな流れは変わりません。

次は・・・夜の高速道路にチャレンジしようかなと思うのです。

チャレンジしたらお知らせしますね。