社交不安(対人恐怖)とパニック発作のカウンセリング

社交不安障害とパニック障害のSkypeカウンセリング

パニック障害のカウンセリング(認知行動療法)でまず最初にやることは?

臨床心理士の藤井です。

この前、整体+鍼灸院に行ってきました。

いやー、頭痛、肩こりがひどいもんで。

まず、初診というものがあるのですが

 

・生活状況

・生活習慣

・主に改善したいところ

 

などを細かく聞かれました。その後、いろいろな姿勢をやって

姿勢や骨のゆがみをチェックしてもらいました。

次に悪くなっている部分やどうして困った症状が出ているのかを

説明してもらいました。

そこから施術というやつをやるわけで。針や鍼灸をやってもらいました。

 

生活、症状のチェック → 説明 → 施術

 

という流れ。これ実はパニック障害の治療でも同じなのですよ。

いきなり、治療を始めずにいろいろとお聞きします。

そして、なぜ症状が起きているのかを一緒に考えていきます。

 

ちなみにパニック障害では薬物療法とカウンセリング(認知行動療法)が

治療法として効果が証明されています。カウンセリング(認知行動療法)は臨床心理士が行います。

 

それではカウンセリング(認知行動療法)では最初にどのようなことをやるのでしょうか?

 

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まず、認知行動療法ではこのようなモデルを作るんです。

 

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これは認知行動療法のモデルです。

パニック障害の症状をこのように図で表します。

図で表すことで、「不安」、「パニック障害」という

抽象的なものを客観的に捉えることが出来ますし、

どこらへんが症状を悪化させているかを把握しやすくなります。

 

ただ、言葉が少々難しいので記入する順番とともに

解説していきます。

 

架空の例をもとに説明していきますね。

Aさん(28歳女性)

・半年前までに行けていた場所に行けなくなり困っています。

・2年前の朝、走って混んでいる電車に乗ったら激しい動悸が…。

・動悸が続いて次の駅で降りてしまいました。

・それ以来通勤で使っていた急行電車、新幹線、飛行機など

・自由に出られないところに行きづらくなってしまいました。

 

 

 

 

①発作の引き金になる刺激

ここには、「自由に出られない場所(急行、新幹線、飛行機)に居る」が

入ります。あるいは、そういう場所に近づくとか、乗っていることをイメージするなどが入ります。

 

ここにはパニック発作のことが心配になるきっかけとなる「場所、イメージ、考え」

が入ります。これら一連を「発作の引き金になる刺激」と呼びます。

このような刺激に接したら②へ。

 

②脅威を知覚する

ここも難しい言葉ですが、①の刺激に接したら「発作が来るかもしれない」と

悪く考えちゃうわけです。危険がくるぞー、やばい予感がする・・・つまり脅威を察するわけです(知覚)。

 

自動車事故を起こし後、事故を起こした場所を通ると「また事故が起きるのではないかなあ」とイヤーな予感がする場合がありますが、あれも「脅威の知覚」になります。

脅威を知覚すれば、不安が高まります。ここで心の動きが止まればいいのですが…

 

③身体感覚の変化(身体感覚の気づき)

①刺激に接する→脅威を知覚する。その結果不安が高まる・・・

不安が高まるとに身体に注意が過剰に向いてしまいます。

Aさんの場合だと

・胸のドキドキ

・呼吸がしにくくなる

・なんとなく胸が苦しくなる

 

こういう変化に頭の中がいっぱいになります。

 

④身体感覚の破局的解釈


①刺激に接する

②脅威を知覚する。その結果不安が高まる・・・

③身体感覚の変化(身体感覚の気づき)

 

ときまして、次に身体感覚の破局的解釈が起きるわけです、

破局的解釈・・・つまり「パニック発作のせいで死んでしまう!」、

パニック発作が必ず起きる!」、「気が変になる」、「また倒れて周りに迷惑をかける」など考えが入ります。

 

最悪のことを考えちゃうわけです。そして益々、「脅威の知覚」は激しくなり不安も強くなる・・・と。無限ループになりわけです。モデルも矢印でグルグル回っていますよね。

 

まとめますと、

パニック発作が起きた場所、起きるんじゃないかなーという考えが起きるような

 イメージ、考え等が引き金(きっかけ)となり

②「またやばいことが起きるのでは?」と脅威を覚える(知覚)。

 その結果不安が高まる。

③不安が高まると身体感覚(動悸、息苦しさ)で頭の中がいっぱいになる。

④不安が高まり、身体の感覚で頭の中がいっぱいになると・・・

「またパニック発作がくる!」「倒れて周りに迷惑をかける!」

など最悪のことを考える(身体感覚の破局的解釈)

 

①~④の流れになります。心理学の言葉はわかりづらいですね。いやはや・・・。

①から④をカウンセラーと一緒に記入していき、モデルを作成します。

このモデルが「あなたのパニック障害の正体」なのです。

 

このモデルには出てきませんが、実際に

・不安の高まり

・脅威の知覚

・身体的感覚の破局的解釈

・身体的感覚の変化

 

に出くわすと「回避行動」を起こしがちになります。

回避行動・・・また難しい言葉が出てきましたが、「不安を避けるような行動」

のことです。

 

パニック障害の方で言えば

・窓を開ける

・深呼吸をする

・きっかけとなる場所から逃げ出す

 

などが該当します。

こういう回避行動を続けると不安はどんどん慢性化してしつこくなります。

回避行動をせずに不安をほったらかしにしておくことが必要です。

改めてこのモデルを見てください。

 

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このモデルは認知モデル。頭の中のバーチャルな話なんです。

本当にパニック発作が起きるとかの話ではありません。

 

不安が高まっても、破局的解釈が起きても、脅威を知覚しても・・・

パニック発作が起きるとは関係ないのです。起きないかもしれないし、

起きるかもしれない。

 

大切なのはあなたの暮らしが「パニック発作が来るかもしれないという不安」

のせいでおかしくなっている状況を改善するのが大事です。

改善のために認知行動療法が役立ちます。

 

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