社交不安(対人恐怖)とパニック発作のカウンセリング

社交不安障害とパニック障害のSkypeカウンセリング

今日も職場の朝礼で緊張したあなたへ 3つの緊張対策

 臨床心理士の藤井です。

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以前勤務していた病院での出来事。

毎日院内放送で、朝礼をやってました。

当番制で・・病院の職員が持ち回りで身辺雑記を発表。

・私はカレーが好き

・娘がスマホ落として心配

・この仕事大変だけど頑張っていきます!

(って言った人は暫くして辞めた。大変だったんだね。)

など。なんだかよくわからないなあ・・っていう内容でしたが。

 

朝礼を毎日やっている企業て結構ありますよね。

建設業、銀行とかよくあると聞きます。大変だ・・・。

この朝礼・・・私は嫌いです。朝から大きな声出すのが嫌いなんです。

朝は眠いし、だるいし、そんなに前向きになれないし(笑)

 

この朝礼、社交不安障害、あがり症、スピーチ恐怖の人には

なかなか悩みどころなんですよ。

 

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朝礼でお悩みの社交不安障害の方の例です。

朝礼になると緊張する会社員 Aさん(女性) ※架空の例です。

・私は社交不安障害です。会社の朝礼の時が本当につらい・・・。

・朝礼時ですが月二回ほど、発表する順番が回ってきます。

・朝礼ではA4一枚分程文章を読み上げなければいけません。

・朝礼時、声が震えます。恥ずかしくて どうすればいいか解りません。

心療内科に通っていて頓服を出してもらっています。

・ただ、朝礼の前に飲むと頭がぼんやり・・・その後仕事になりません。

・主治医は「成功した時のイメージを思い浮かべながら。。」等と、

 助言して下さいますが、正直、努力してもそれができないから悩んでいます。

 

A子さんをはじめ朝礼で緊張する人はどうすればいいのでしょうか・・・

今回は朝礼のような人前で緊張しちゃう、あがってしまう方へ

そのような場面をうまく乗り切る方法をお伝えします。

 

乗り切る方法をお伝えする前に、しっかり覚えていていただきたいのは

「緊張しないようにする」ために色々工夫するのは逆効果ということ。

 

●「緊張しないようにする」と

 自分に言い聞かせるのはまず止めましょう

まず、緊張は、人間に備わった大切な感情。

心理学では緊張は人間の基本的な感情(情動)と考えられています。

基本的に備わっているものですから、それをゼロにしたり急速に減らそうとするのは

なかなか無理な話なわけです。

 

そもそも「緊張しないようにする」と考えると、もっと緊張しちゃいますよ。

緊張しないようにするために工夫したり、意識を変えようと努力すると

結局「緊張」のことばかり考えてしまうから、緊張します。

面接や発表などの場面を前にして「考えれば考えるほど緊張してきた!」

ていう経験ありませんか?

 

●他人から過度に否定的に見られる、見られている・・・と思っていませんか?

緊張でお悩みの方は・・・

「他人は自分の緊張する姿を見ておかしいと思っているにちがいない」

と、他者から緊張する姿について否定的にみられることを恐れています。

緊張が問題ではなくて、緊張している姿が人からどう思われているかを過剰に

恐れているのが問題なのです。←ここを改善していくことで緊張しつつも、緊張に

振り回されないようになっていきます。

 

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では、どのように対処していけばよいのでしょうか?

社交不安障害の治療に効果が実証されている認知行動療法の方法で

対処していきましょう。対処方法は3つ!

 

①注意を外へ向ける

緊張しないように努力しているとき、緊張しないように考えているときは、

自分の頭の中や身体に注意が向いています。

 

・「心臓がバクバクしている」

・「大丈夫!ちゃんと準備した」と何度も考える

 

こんな感じです。こんな風に注意が緊張に向いているのを外へ向けます。

外とは、目の前で聞いている人です。あなたが朝礼で話している部屋の設備です。

ただ、注意を向けるのではなく、聴いている人がどんな服を着ているか、

どんな顔をしているか、部屋になにがあるか・・を見ましょう。注意を向けましょう。

こういう風に注意を外に向けるのは、はじめは難しいもの。ただしこれをやっていくと

確実に緊張や不安に囚われにくくなります。

 

 

②緊張しないように努力していたことをやめる。

 

いわゆる緊張しやすい人は、緊張しないように努力しています。

緊張しない努力、工夫としては

・朝礼の前に何度もは話す内容を復唱する
・脇に力を入れる
・事前に薬を飲む
・原稿を棒読みする

・視線を下に向ける

・そもそも朝礼当番の日は休んじゃう!

 

など。こういう行動を「安全行動」といいます。
安全行動は一時的に安心しますが、繰り返したりすると症状がひどくなることがわかっています。

 

不安は避ければ避けるほど、隠そうとすればするほど強くなる性質があるのです。
あと、安全行動をしない方が毎日楽に生きているのですがそのことを経験できません。

そもそも不快なことを・・・というか業務外の時間に

「明日の朝礼どうしよう・・・」と心配したり、朝礼の内容を考えるなんて

しんどくなるだけですよー。

 

まず、あなたがやってしまっている安全行動をリストみあくあげていきましょう。

そして安全行動を止めていきます。

 

③ 事前に考えた予想と現実が合っているかどうかを実験してみる(行動実験)

 

社交不安障害の治療に効果がある方法に「認知行動療法」があります。

このブログの内容は、ほとんど認知行動療法をベースにしています。

社交不安障害の治療で一番大事なのは

「不安なこと、不安な場面を避けているうちは社交不安の症状は改善しないよ」

ということ。

 

・安全行動を止めてみる

・注意を外に向ける

 

こういうチャレンジ(実験)をした結果がどうだったかをしっかりチェックしましょう。朝礼が終わった後に仲の良い同僚に「どうだった?」って聞いてみるのもよし。

「別に大丈夫だったよー」って言われたら大成功。特に聞かなくても、なにか言われたり注意されたりしなければそれも大成功です。

 

「他人は自分の緊張する姿を見ておかしいと思っているにちがいない」
と、他者から緊張する姿について否定的にみられることを恐れてはいるものの、

そもそも、その考えが思い過ごしだったということです。

それが実験により実証されたのです。


実験の結果はやってみなくてはわかりません。 
ただ、大半の場合、予測は外れるし、緊張している姿も気づかれません。気づかれても

「朝礼大変だもんね」と思われるくらいです。

 

 

①注意を外へ向ける

②緊張しないように努力していたことをやめる。
③事前に考えた予想と現実が合っているかどうかを実験してみる(行動実験)


 ①、②、③を繰り返していくことで次第に緊張へのこだわり、緊張に振り回されることが減っていきます。緊張する場面も無理なく切り抜けられる。

ただ、いきなり劇的改善というよりは徐々に・・・という感じです。焦らず。

 

やり方がわからない、一人でやるのは不安だ・・・って方は御相談を。

今迄のやり方を私が試した記事もあります。参考にどうぞ。

goscafe.hatenadiary.com

 

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