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社交不安(対人恐怖)とパニック発作のカウンセリング

社交不安障害とパニック障害のSkypeカウンセリング

カウンセラーが実験台になった視線恐怖を減らすための4つのステップ


臨床心理士の藤井です。今日は視線恐怖のお話です、

昨日のNHKで視線恐怖が取り上げてられていました。

↓放送局のHPへ飛びます。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/?id=201602032000#breadcrumb

 

視線恐怖とはこういうものです。2つのタイプがあります。

・人が自分に注目して、うわさをしている気がする、自分の行動を観察されているよ 

 うで落ち着かない、といった他人の視線が怖いタイプ

・自分の視線が相手にいやな感じを与えてしまうことを恐れるタイプ

・前者が重症になり妄想的になると、別の病気(統合失調症など)の可能性も

 

視線恐怖に困っている人の例。※これは架空の例です。

派遣先の上司にミスを指摘されたAさん

・ミスを指摘された後、周囲の人が「あの人一人で浮いてるね」「一人だけ暗いね」と

 うわさしているような気がしてきた。

・注目されていると思うと緊張して、仕事に集中できない。

・そのうち電車の中でも、自分の行動を観察されている気が。

・母親に相談すると「神経質すぎる」「気にすることない」と言われ、

 そうかなと思うのの、翌日出勤するとまた同じ気持ちになる。

・現在は病院で薬物療法とカウンセリングを受け、症状は半分以下に落ち着いている。

 

どうしてこんなことになるのでしょうか。

ズバリ、人の視線を気にしているわりに人を見ていないのです。

人が見ているかどうかは確かめてみないとわかりません。

そうしなないとずっと

「○○が自分のことを見ている」と思い続けることになります。

そうなるとAさんのように日常に支障が出てきます。

 

 

 じゃあ、どうすればよいでしょうか?

例えば「同僚は自分のことを見ている」っと思って不安な人は、同僚を逆に見てやればいいのです。同僚は本当に自分のことを見ているのかどうかチェックしましょう。そうすることで改善されることが多いです。

 

ちなみに視線恐怖の強い人は

常にこんな写真のように見られている気がする状態です。

 

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今回は認知行動療法をもとに視線恐怖の克服の仕方をお伝えしたいと思います。

 認知行動療法をもとに「実験」をしてみましょう。克服には実験が必要。

今回の実験台も・・・私です(笑)。

 

実験の手続きはこんな感じです。

①不安が起きやすい場面で、不安なことをわざと

 実際にやってみたらどうなるを予測してみる。

②実際に実験してみる
③①で立てた予測と結果を比べる
④結果から学んだことを考える

 

さて、実験の報告です。

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①不安なことを実際にやってみたらどうなるかを予測してみる。

まずは不安が起きやすい場面を決めましょう。

ズバリ、「嫌いな親戚の家」です。先日、10年ぶりに嫌いな親戚の家に行きました。

私はそこの家族が大嫌いなんです(笑)。特にそこのオジサンが嫌い。

大嫌いなので全然普段は話さないのですが、どうしてもその家を訪問する用事が

できてしまいました。ある重要なことを報告する必要があるのです。

その家族とちゃんと話すのも10年ぶり。

 

なにか嫌味を言われたら。。、馬鹿にされて笑われたらどうしよう・・・

変に詮索されたらどうしよう

という予測が出てきます。あと、家族はジロジロと探るような

目をするんですよね。あーいやだ(笑)。

 

なんでこういうことを思うかというと似たような

ことが小さいころにあったのと、その親戚はみんな性格が悪いからです(笑)。

 

さて、こんんどは「不安なことを実際にやってみる」です。

今回は「長く大声で話す」にしてみました。

普段、あんまり大声で話す方ではありません

大声で話すことは不安です。「余計なんか言われるのでは?

長く話すと余計なことを言ってしまうのでは?」、「ジロジロと

見られちゃうのではな?」

 

と考えてしまいましたが、すぐに本番はやってきてしまいました!

 

 

②実際にやってみる

まず、かなり緊張して親戚の家を訪問。10年ぶりなので様子も変わっていました。

一番嫌いなオジサンは犬の散歩に出かけていたようです。肩透かし。

待たされてしまいました。

「俺よりも犬の散歩を優先しやがるのか!」と腹も立ちます(本当に嫌いなもんで)。

まあ、15分ほど、さんざん変な部屋で待たされて待っていたらオジサンもやってきました。

 

さあ、報告です。

 

報告する内容をひたすら原稿も読まずに大声で話し続けました。

視線恐怖克服のためにもここが大事。

まず周りの親戚の視線をチェックするのが大事。ここが大事です。かなり大事。

もう一回書きます。視線チェックが大事。嫌いな親戚もオジサンもどうでもいい。

 

 

視線をチェックすると

オジサンは、目をつぶって聞いてました。それ以外は下を向いていたりしてジロジロと

私の顔を見たわけではありません。ほかの親戚家族の連中・・・いや、親戚の皆さんも神妙に自分の話を聞いていました。別にジロジロとみていたわけではありません。

嫌味も詮索するような言動もありません。余計なことも言われませんでした。


③ ①で立てた予測と結果を比べる

 実験をしたら振り返るのが大事。

 今回は、ジロジロと見られたわけでもなく、心配していたことも起きませんでした。

 ①で予測したようなことは全く起きません。

 

④結果から学んだことを考える

結果から「長く大声で話す」をしていてもほとんどの人が気に留めない

(視線が集まらない)ことがわかりました。

 

後日談ですが、嫌いなオジサンは他の親戚に「藤井はあんなにちゃんと話せるのか。

驚いた」と語っていたそうです。まあ、こんなことを言われても気を許しませんが

いや、そういうことではなくて、自分の中で「長く大声で話す」ようにしたことが

聞いている側からは「ちゃんと話している」と捉えられたということが大事。

 

今回の実験で、嫌いな親戚とうまく話せてホッとした自分がいます。

嫌いな感情は変わりませんが、今後はもう少し楽に付き合えそうです。

 

このように実験の結果からわかったこと、変わったこともちゃんと

チェックしていきましょう。まあ、実験が終わったら下のヒヨコみたいに

なってましたけど。疲れたー。

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今日のまとめ

視線恐怖症の方は、今回の「大声を出す。長く話す」のようにわざと視線を集めるような実験もするのもお勧め。例えば変顔をすると

何度も実験することによって、他人がどれだけ自分を見ている可能性があるかがわかります。そうすると緊張感も減っていきます。

やり方がわからない方は相談してくださいね。

 

あ、あがり症もある人はこちらを。

私が体を張って対策を実験してみました!

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